産業医面談では何を話すのか

産業医面談は決して大げさなことではありません。ここではどのような質問をされるのかについて紹介します。

生活習慣についての質問

睡眠、食事、さらには運動習慣や喫煙・飲酒の有無といった生活習慣について聞かれることがあります。生活習慣によってストレスの有無だけではなく、ストレスが蓄積されやすいタイプなのか、あるいはしっかりと発散できているのかを把握できるため、よくある質問といえるでしょう。

生活習慣が悪い、あるいは依然と比べてお酒や喫煙が増えているといった異変がある場合、根底にストレス・悩みを抱えているケースが多いです。また、ストレスを自覚していないケースもあります。ストレスだとは思っていないものの、飲酒量や喫煙量が増えている、睡眠時間が少なくなっている場合には、ストレスが潜んでいるケースもあるので、質問によって検知できます。

職場の人間関係や勤務時間についての質問

「職場の悩み」は多々ありますが、仕事内容と対人関係の2種類に分類できます。勤務時間は適正なのか、長時間労働を続けていないかといった質問に、パワハラやセクハラを受けていないのかも質問されるでしょう。特にパワハラやセクハラといった各種ハラスメントは、している側とされている側で自覚が大きく異なります。

被害を受けている側にとっては大きな問題でも、している側は「ちょっとした遊び心」「悪気はない」なかで行ってしまっているケースもあります。このような人間関係の悩みはないのかを質問することで、各種ハラスメントに悩まされていないのかを含め、職場の人間関係を質問し、状態を把握することで根底に問題が潜んでいないかを確認していくのです。

休養が必要かどうかの判断

体調不良、欠勤が続いている場合にも産業医面談を行い、状態を把握します。何が原因なのか、仕事を継続できるのかなどを判断するために話をします。欠勤ではなく、正式な休業となる場合は休業中の給与や保障の問題まで煮詰める必要があります。

また、本人の意欲も大切です。欠勤をしたくないのか、本当は休みたいのか、休みたいけど金銭のために無理をして働いているのかなど、人それぞれの心の奥底に潜んでいる事由を確認します。

復職に関する確認

復職する場合、主治医の診断書が必要になるので産業診断医は主治医と連携します。医学的見地からはもちろんですが、心情面も踏まえ、復職可能なのか、まだ復職させない方が良いのか、意見を企業に伝えます。復職が可能なのかだけではなく、継続できるのかも大切な点です。

無理に働かせることが大きな負担となり、せっかく復職してもすぐに休業となることがないよう本当に働けるのか、休職中の生活習慣等を確認します。

退職に関する質問

耐食を希望している従業員相手に話をすることもあります。そこではなぜ退職するのかだけではなく、現状を把握する必要があります。退職理由が業務上のものであれば、改善することで継続できないのかを探ることもあります。

ただし、産業医から退職勧告を行うことはできません。従業員の不利益になることから法律で認められていませんので、本人が退職を希望しない限り、退職を促すのではなく退職以外の方法を模索していくことになります。

まとめ

面談を円滑にすすめるためには、相手に寄り添うことも大切ですが面談管理やその他の機能も搭載されている健康管理システムがおすすめです。健康管理システムにて日常的に従業員の健康状態を把握できていれば、いざという時に慌てるのではなく、ちょっとした異変に気付き、まだまだ問題が浅い段階で対策を建てることができます。

従業員の健康を把握するために、問題が顕在化してから動くのではなく、顕在化させることなく従業員の健康を把握できる健康管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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