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ここでは、健康管理システムを導入する場合の費用について、くわしく解説しています。クラウド型、パッケージ型それぞれの費用を解説しているので、自社に健康管理システムを導入することを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
健康管理システムの費用は、そのシステムを提供している会社や、システムのサービス(機能)内容などによって異なります。
そのため、相場を出すのはなかなか難しいのですが、クラウド型システムの場合で、初期費用として6万円~60万円程度がだいたいの目安となるでしょう。ただし、最低限必要となる基本的な機能しか装備されていないシステムも少なくなく、オプションサービス(機能)を追加していくことで、100万円以上になるケースもあります。
あらかじめ、自社に必要となるサービス(機能)を洗い出しておくと、予算管理がしやすいでしょう。
健康管理システムは、各従業員の健康診断結果をはじめ、細かなデータをさまざま管理します。そのため徹底したセキュリティ対策も必要となり、クラウド型のシステムであって、比較的導入費用が高めのものが多いのです。
なお、導入後の運用コストは、月額数千円~数万円で設定されていることが多いでしょう。
健康管理システムをあらたに導入する場合、どの程度の予算を組む必要があるのでしょうか?こちらではその費用の項目を紹介します。
初期費用は契約したクラウド型健康管理システムのセットアップ料金や、社員の健康診断データの移行、社内の必要部署とシステムを連帯するなどの内容を含みます。
初期費用の料金計算は各健康管理システム会社によって異なり、「固定料金」or「従業員数×〇〇円」の二通りに分かれます。どちらがお得かは、従業員数やひとり当たりの料金によって変わってくるので、数社の見積もりを取って契約内容とともによく検討してください。
上層部に承諾を得るための資料集めや調査、稟議書を作成するための人員の確保と時間が必要です。またシステム導入が決定しても総務や人事担当者は、業者とのミーティングやシステムの動作を確認するなど健康管理システム導入のための時間(人件費)も考慮しましょう。
月額費用は毎月発生する費用のことで、健康管理システムの多くは「従業員数×〇〇円」の計算で支払い額が決まってきます。このようなプランの場合、従業員のマイページも作成、従業員本人や人事を含めた必要部署が連携して全社的な健康管理サービスを利用できるのが特徴です。
またAプラン、Bプランというように、サービス内容によってランクがあるケースもあり、充実したサービスプランほど料金が高くなります。
これ以外にも、従業員数ではなく「利用する機能の数」で支払う健康管理システムもあります。
健康管理システムを扱っている会社では、導入会社のニーズに応じたオプションを用意しています。追加費用が発生しますが、業務効率化につながるのであれば検討する価値はあるでしょう。
基本料金にどのような内容が含まれているかにもよりますが、オプションメニュー例をいくつか挙げてみましょう。
こちらでは健康管理システムを導入することで、コスト削減効果が高くなる項目を紹介します。
まずは健康管理をまだ導入していない1,000人規模の企業を例に、年間コストを挙げます。
※カッコ内は全費用からの割合
ご覧のように、全コストの半分以上を占めるのが定期健康診断に関わる項目です。この定期健康診断の作業には、下記のような内容を含んでいます。
上記のリストの中でも人事課や総務部の人的コスト削減が高いのが「1」の健康診断予約です。
従業員数の多い企業ほど健康診断の予約は煩雑になり、提携クリニックとのやりとりや、従業員への連絡業務など膨大な仕事量となります。1,000人規模の企業であれば、1.2倍の1,200万円ものコストがかかるのが一般的です。
健康管理システムを導入してクラウド化すれば、健康診断の予約は従業員本人が行いために大幅な作業の効率化と人的コストの削減が図れます。
定期健康診断を行った後の業務には、健康診断の通知や保管、産業医による就業判定、保健指導、結果報告書の作成などの業務があります。全国に支社があるような大きな企業であれば、健診結果を本社でまとめるための郵送やファイリングといった作業も発生。このようなコストは1,000人規模の企業で800万円ほどかかるとされています。
健康管理システムを導入すれば、全てデータ化できて保健指導についても必要画面を表示するだけです。書類作成といった手間を省略することでコストを約200万円まで下げることができます。
このようにクラウド型システムの健康管理システムの導入に関しては、初期費用や月額費用がかかる一方で、マニュアル的作業にかかっていた時間とコストを削減することができるのです。
クラウド型のシステムの費用相場を解説しましたが、パッケージ型を検討している方もいると思います。
パッケージ型は、クラウド型のシステムよりも導入費用が高くなることが一般的です。より柔軟に、職場のニーズに合った機能にカスタマイズできる分、費用はかさむと考えておきましょう。
ここまで、健康管理システムを導入する場合の費用について解説してきました。システムを比較検討する際には、導入にかかる初期費用と、導入後の運用にかかる費用の両方について、しっかりと確認しておきましょう。
なお、健康管理システムを選ぶ際は、「クラウド型であること」「セキュリティ対策が万全であること」「導入実績や稼働実績が豊富なこと」という3つのポイントも重視してみてくださいね。
2023年3月6日時点、Google検索「健康管理システム」で上位表示されているクラウド版健康管理システムから、「セキュリティ対策が整っている」としてISO27001(ISMS)認定を取得している、かつ公式サイトに「月額費用の目安」が掲載されているものを選出。導入実績・1人あたりの月額費用目安・セキュリティ対策で比較しています。ぜひチェックしてみてください。
導入実績 | 1人あたりの月額費用目安 | セキュリティ対策 | |||
---|---|---|---|---|---|
1名~ 999名 |
1000名~1999名 | 2000名~ | |||
Growbase
(旧)ヘルスサポートシステム (ウェルネス・コミュニケーションズ) |
1,000社以上 | ~200円 ※1 | 約145円 ※2 | 約102円 ※3 | ISO/IEC 27001 (ISMS)認定を取得 |
newbie
(マイクロウェーブ) |
記載なし | 220円 ※5 | 550~1100円 (1000名以上一律1,100,000円) ※5 |
~550円 (1000名以上一律1,100,000円) ※5 |
ISO27001(ISMS) 認定を取得 |
Carely
(iCARE) |
490社以上 | 200円~ ※4 | 200円~ ※4 | 200円~ ※4 | ISO27001(ISMS) 認定を取得 |
・ISO/IEC 27001(ISMS)認定を取得
・24時間365日セキュリティ管理
800社以上
約90円
※セキュリティ対策:2006年8月1日制定 ※導入実績:2021年2月18日時点 ※月額費用目安:2021年2月18日時点、スタンダード版利用、従業員数2,000名の場合 ※公式HPに税表記はありませんでした
・ISO27001(ISMS)認定を取得
350社以上
200円
※セキュリティ対策:2013年2月6日制定、2021年3月1日改定 参照元:carely公式サイト(https://www.carely.io/security.html)※「クラウド」利用の場合 ※公式HPに税表記はありませんでした
・ISO27001(ISMS)認定を取得
厚生労働省の定めるガイドラインに則ったセキュリティ対策
記載なし
220円
※セキュリティ対策:2005年3月1日制定、2014年3月25日改訂 ※月額費用目安:2020年12月時点「健診+ストレスチェック」の場合