社員の食事管理の
重要性について
【社員の健康管理対策】

健康管理は食事も無視できません。ここでは健康管理と食事の関係や理由や改善方法について情報をまとめて解説します。

食事が健康面に与える影響について

肥満や生活習慣病の原因になる

夜間の食事は血糖値の増加につながり、肥満や糖尿病のリスクを高めます。朝食を抜いたり少量だけ食べて、昼食はどか食いをするといった食生活の場合、血糖値の急上昇を招きます。また、間食が増えることもあり、結果として肥満につながる可能性が高いのです。また、肥満は糖尿病をはじめ、脂質異常や高血圧のような生活習慣病のリスクを高めます。

自律神経の乱れで疲労感が増す

自律神経は呼吸や血液循環など、体の機能をコントロールしています。交感神経は活発に活動をする時優位となり、副交感神経は睡眠時をはじめ休む時優位に働きます。交感神経と副交感神経のバランスがよければとくに問題は出ません。問題はバランスが崩れるケースです。

バランスが崩れると副交感神経に問題が生じ、休んでも疲れが取れにくくなります。睡眠不足とともに倦怠感が発生します。こうした自律神経の乱れは、偏った栄養バランスの食事が原因のひとつになると考えられています。

腸内環境の悪化と免疫力の低下につながる

不規則な生活や無理なダイエットのための食事制限をすると、腸内環境の悪化により悪玉菌が増加する場合があります。悪玉菌が増加すると腸内環境が悪化します。結果、慢性的な便秘や下痢、お腹が張るなどの問題が出てくるのです。また腸内環境の良し悪しは免疫力にもつながるため、不規則な生活が免疫力の低下につながる場合もあります。

腸内環境の悪化は他にも睡眠不足やストレスでも引き起こされると考えられています。

不規則な食生活を改善するには

1日3食規則正しい生活を意識的に行うのが大前提です。1日2回以下だと1回の食事量が多くなる傾向があります。結果、1回の食事で血糖値が高くなり肥満につながるのです。そのほか、ごはんやパンやカップラーメンばかりを食べるなど、偏った食事で糖質が過剰になるケースも。

炭水化物以外に、肉や魚やたまごといったタンパク質、野菜やきのこや海藻などの副菜をバランスよく組み合わせることが大切です。仕事の関係上、夜遅くしか食事ができないなら、分割食も試してみてください。1回の食事で全部ではなく、夕食に食べて、夜間に残りを食べるといった食べ方です。夜間、血糖値が上昇するのを防ぎ、肥満リスクの低下が期待できます。

社員の健康管理のため取り入れたい食事対策

社食サービスの導入

社員の健康管理を前提にした社食サービスを導入するのも対策の1つです。代表的なのは社員食堂ですが、企業規模や立地や設備などのコストを考えるとむずかしい企業も多いでしょう。ただ、社員食堂以外にも、弁当のデリバリーや設置型サービスなどがあります。弁当のデリバリーや設置型サービスの中にはお店で食べるレベルのものも出ており、社員も利用がしやすいでしょう。

食育や健康セミナーを通じた指導

食事と健康に関する指導をするのもおすすめです。食育や健康セミナーなどが挙げられます。社員に参加してもらうには、日頃から気になっていることや悩みへアプローチする内容がよいでしょう。たとえば、疲労感をなくす食べ物や、睡眠不足を解消する食事方法などです。

ある程度の年齢から健康を意識する方も多くなります。健康を気にする方々をターゲットにしたテーマで、セミナーを開催すると有効です。また、楽しみながら参加してもらうためにも試食やマルシェなどのイベントも開催するのもいいでしょう。

相談窓口の開設や福利厚生で食事補助

食事に関する相談窓口を開設して管理栄養士を常駐させるのも対策の1つです。具体的な食事のアドバイスについては、専門的な知識が求められます。本格的に社員の健康を通して食事や栄養から考えるなら、専門的な知識を持った管理栄養士の力を借りるといいでしょう。

他にも福利厚生の一環として食事補助を導入するのもおすすめです。食費の一部補助、弁当配送サービスなどで社員の食生活をサポートできます。