健康経営とSDGsは関係があるのか

積極的に取り組む企業も増えてきているSDGs。ここでは健康経営とSDGsの関係性について解説するので、SDGsへ貢献する方法を模索している方はぜひ参考にしてください。

SDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な開発目標のこと。国際社会共通の目標で、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指すものです。17の目標と169のターゲットで構成されています。 17の目標には、貧困や飢餓から働きがい、経済成長、気候変動に至るまで、世界が抱える課題が包括的に挙げられています。17の目標をより具体的にしたものが169のターゲットです。

健康経営とSDGsの関係

健康経営とSDGsの共通点

健康経営とは、従業員の健康管理を経営課題として、戦略的に取り組む経営手法のこと。社会的評価と企業イメージの向上、労働生産性の向上などの効果が期待できます。 SDGsは世界中のすべての人が誰一人として取り残されないことを実現する取り組み。

SDGsが達成されると、経営格差やエネルギーなど多くの問題が解決し、持続可能な世界が実現します。健康経営とSDGsは結果的には経営面における成果につながる点で似ているといえるでしょう。

SDGsを取り入れた健康経営のメリット

SDGsを取り入れた健康経営のメリットは主に3つあります。

離職率の低下

1つ目は離職率の低下。日本では高齢化が急速に進んでいます。労働人口の減少は就職希望者の減少に直結するため、人材の確保がより困難になっていくことが予想されるでしょう。健康経営を重視している企業であれば、従業員の体調不良による在職時死亡や離職リスクの低下が期待できます。生涯現役で活躍できる人材の確保も可能になる可能性もあるでしょう。

医療費の抑制

2つ目は医療費の抑制です。社員が病気にかかった場合、社会保険によって治療費の一部負担・治療による休職が必要とされるとき、会社は期間中の給与保障をしなくてはいけません。健康経営により、社員の病気を予防・早期発見できます。国全体の医療費抑制を実現することはもちろん、会社の社会保険負担軽減にもつながるでしょう。

生産性の向上

3つ目は生産性の向上です。ストレスの少ない環境と多い環境では、前者の方が生産性の向上が期待できます。人為的なミスが多いまたは社内のストレスチェックの結果が悪い場合には、健康経営に着目することで改善されるかもしれません。

企業が健康経営を基にしてSDGsへ貢献する方法

健康経営を基にしてSDGsに貢献するためには、健康経営が投資であることを理解することが大切です。そのためにも、トップや経営層の意識改革が必要になるでしょう。

健康経営のゴールを設定するだけではなく、持続可能な目標を設定して取り組む必要があります。 会社のトップだけでなく、全社員の協力を仰いでSDGsの達成を目指しましょう。